あけましておめでとうございます。
今年は2日に中山寺 奥之院のお参りと共に裏手の斜面にある磐座へお参りに行きました。
奥之院もご本体は磐座でして、観音様の後ろに磐座が見えるようになっています。この磐座の信仰が古代から続いていたのが、途中で観音様の信仰に代わっていったのではないかなと個人的に思っています。
奥之院までもそれなりの距離と高低のある山道を歩くのですが、さらにぐっと急斜面を登るとこちらの磐座があります。
小さな看板が一応立っているのですが見過ごしそうなくらい小さく、あまり土地勘の無い方は先を急ぐために訪れる人もほとんどいないようです。
おかげでゆっくり磐座を見て回ることができました。何体もの磐座が斜面に並んでいて、登りきるとストーンサークルを思わせるような岩たちも。
こちらの黒八大神といわれる磐座が一番奥にいてはります。大きさも一番大きいよう。森の中にこんな大きな岩々がいてる風景は不思議。かなりの大きさです。
中山寺はお正月ということもあって、大変賑わっていましたがここまでくると大変静かです。奥之院よりもさらに空気がピンとしていて、気が引き締まります。
太古の人々がこんな山奥で神々や宇宙と交信したり、祭祀を行っていたかと想いを馳せるひととき。六甲山系は磐座信仰が盛んだったようですし、長尾山には多くの古墳が発見されています。太古を少し垣間見れたようなお正月となりました。岩々は今もどこかと繋がっているような神秘的な光景。
三輪大社、松尾大社共にお酒の神様であり、ご神体が磐座ですが、実は私の住まいの地域も漢氏が訪れ、酒造業が盛んだったという説があるようです。今は伊丹が有名でそんな名残がまったく無いのですが。近くにこんな磐座もあるという強引に共通項を見出し、色々と詮索を楽しんでいます。
奥之院手前には沢があり、こちらも昔から信仰の場所だったようです。
聖徳太子が修行されたとか。聖徳太子かどうかは謎ですが、それくらい位の高い方が来られて仏教を伝えに来られたのかもしれませんね。
さらに、少し下ったところに夫婦岩がありますが、こちらも磐座といわれています。この夫婦岩辺りが景色が良いので休憩場所にはおすすめです。眺めのよい展望台も。
私が小さい時から電車で中山連山を見るたびにピラミッドに違いない!と思っていた山の頂に天宮塚があるそうで、こちらも聖徳太子が修行されたとか。次はこちらへ参る予定です。いつになるやら。